京都市西京区H邸様にて外壁 屋根の塗装工事です。
今回は、バルコニーの防水工事です。
最近は、御近所さんの塗料の異臭に気遣って防水塗料も水性の塗料にしています。
水性と言っても耐候性は一般のウレタン防水と同等でしかも乾燥が早く
一般の塗膜防水は乾燥に約12時間はかかる所ですが、水性防水はトップコートの塗装で約30分程度で歩行して頂けるので、
使いやすく、異臭も少なく、耐候性があるので大変重宝しています。
先ずは、洗浄後の現状です。

少し経年劣化はあるものの良好な状態です。
少し排水ドレン廻りに傷みがあるようですが、コチラは修繕していきます。


そして、早速セメントでの修繕です。
初めにドレン廻りからです。
強度が欲しい所ですので、寒水を入れてから2回に分けてセメント修繕をしました。

よくある面台のクラックも同様に処理していきました。




その後、変性コーキングで細かくクラックの処理をして乾燥後に
水性防水専用プライマーを塗装していきます。
この専用プライマーはパウダーを入れるタイプのものなのですが
このパウダーを入れる事でコンクリートの吸い込みを留めて下地の強度も上げるという優れもので
クラックの修繕にも仕様する事もあります。


プライマーが乾燥すると防水中塗りになります。
コチラの中塗りも乾燥が早く真冬の寒い時でも乾燥に1時間程度なので最高で一日4工程の中塗りが可能です。
やはり中塗りで塗膜の厚みを付けておくと耐候年数が伸びるので大切に作業したいです。

そして、トップコートの塗装です。
この防水トップコートは固い目の仕上がりなのですが、メーカーさんの塗装の仕様によると
トップコートは 1回塗の仕様になっていました。
これは、メーカーさんの自信の現れのように思いました。

そして、寄せていた荷物を移動させて残りも同様に塗装していきました。

近年は、環境もかなり考慮して工事をするようになりました。
当社は、残ペンキの廃棄から考え直して環境に考慮しながら、これからもやっていきたいと思います。
何よりも最近の水性防水の進化を解説させて頂きます。
近年、水性防水塗料の進化には目を見張るものがあります。
昔は「水性=性能が劣る」というイメージが強かったのですが、技術の進歩によってその常識はすっかり覆されました。
特にここ数年で登場した新しい水性防水塗料は、耐久性や防水性、さらには環境への配慮まで、あらゆる面で大きくレベルアップしています。
まず注目したいのは、耐久性の向上です。
従来の水性塗料は、紫外線や雨風に弱く、数年で劣化してしまうことが多かったのですが
最近の製品は特殊な樹脂や添加剤を使うことで、10年以上の耐久性を実現しているものもあります。
これにより、メンテナンスの頻度が減り、長期的に見ればコストパフォーマンスもかなり良くなってきています。
さらに、防水性能そのものも格段にアップしています。
最新の水性防水塗料は塗膜がしなやかで伸縮性があり建物の動きに追従してひび割れを防ぐ設計になっています。
これにより、雨水の侵入をしっかりと防ぎ、建物の寿命を延ばすことができるのです。
また、透湿性を持たせることで、内部の湿気を外に逃がしつつ、外からの水は通さないという将に理想的な性能を実現しています。
そして、環境への配慮も見逃せません。
水性塗料はもともと有機溶剤を使わないため VOC の排出が少なく施工中の臭いも控えめです。
これに加えて、最近では再生可能な原料を使った製品や、施工後に空気中の有害物質を分解する機能を持つ塗料も登場しています。
つまり、使う人にも環境にも優しい選択肢が増えてきているというわけです。
もちろん、製品によって性能には差があります。たとえば、あるメーカーの塗料は防水性に特化していて、屋上やベランダなどの水がたまりやすい場所に最適です。
一方で、別の製品は断熱性や遮熱性を兼ね備えており、夏場の室内温度上昇を抑える効果も期待できます。用途や目的に応じて、最適な塗料を選ぶことが重要になってきます。
このように、水性防水塗料はただの「エコな選択肢」ではなく、性能面でも十分に頼れる存在になってきました。これから塗り替えや新築を考えている人にとって、選択肢の一つとして真剣に検討する価値があると思います。
技術の進化って、本当にすごいですね。



